serposcope 3の使い方覚書です。
前々から知っていたのですが、使ったことなかったので使ってみました。昔はGRCの月額版を使っていたのですが、最近はあまり検索順位を見なくなったので切り替えました。
実際に導入してみてわかったのは、かなり遅いです。もしも導入する方は「遅い理由」の項目をみるとよいでしょう。
serposcope 3のデメリットとメリット!GRCと比較するとどっち!?
serposcope 3 | GRC | |
料金 | 無料だと思っていたら実際に使うとVPSサーバーの導入(有料プロキシ)と画像認証用の有料サービスの2つ申し込みはかなり必須 。10キーワードぐらいならなくても平気。 | 500円~(1000円プランだとかなり十分) |
検索順位チェックの速度 | そのままだとかなり遅い(エラーを回避するため設定を変えてさらに遅くなる) | 快適 |
検索エンジン | Google, Yahoo, Bing | |
エラー | 技術的な解決が必要 | エラーなし |
言語 | UIは英語 | 日本語 |
対象者 | プログラマ向け(一般向けと言い難い。設定する際もプログラミング的なロジックで考えると良) | 誰でもOK |
結論をいうと、インストールするだけでは快適に使えないため、エンジニアレベルの知見がない人はserposcope 3よりGRCの方がおすすめです。エンジニアでも面倒な人なGrcの方が簡単です。
serposcope 3はVPSサーバーを借りるのなら、快適に運用できる気もします。
serposcope 3とGRCの比較!どっち!?
現在も買い切りのGRCを使っています(今は販売されていない。ただ、300しかキーワードが登録できないためあくまでおまけです)。
GRCは取説をまったく見なくても使えるほど、UIに優れています。
やりたいことで困ったことがありません。
serposcopeはフランスの開発者が作ったものっぽいです。下記のデメリットをみても問題ない人なら検討してもよいでしょう。
serposcope 3のデメリット
- VPSサーバー、有料プロキシ、有料APTCHA ソルバー(逆にこういう言葉を聞いてワクワクするプログラマさんはおすすめかもしれません)
- キーワードを増やすとエラーがでる
- Googleの順位のみ
- 全部、英語
- localサーバーが立ち上がる形
- 時々、エラーがでる
- 時々、チェックが遅れる!遅い!チェック時間が2時間ぐらいずれていることもあり
個人的にアプリ開発者のためlocalサーバーも全部英語も慣れているため、別に違和感なく使っています。ただ、キーワードを増やすとエラーがでるため結局、VPSサーバーや有料APTCHA を検討せざるを得ない状況に追い込まれると理解しました。逆に開発者としてはlocalサーバーのソフトウェアとして興味深かったです。
こちらデメリットが嫌な方はGrcの方がよいでしょう。
serposcope 3のメリット
メリットとしてはVPSサーバーでも使えるようですね。
- 無料(落とし穴がある)
- VPSサーバーで使える
無料はありがたいですね。最近、アプリ開発に忙しく検索順位などをあまり見ないのですが、ただブログを運営している都合上たまには見たいのですよね。その程度なので、無料のものでいい気がしたのですよね。
昔はGRCを契約していました。開発者の目からみても、大変よくできたソフトウェアなのでSEOをやりたい方にはおすすめです。
もちろん、serposcope 3が技術的に優れていないわけではありません。
技術者ならプロキシなどを利用しましょう。
VPSサーバーで運用すると、快適でしょう。
VPNサーバー構築もやりたいですね!
— ゆっくりでぃすこ (@yukkuri_disco) May 17, 2021
ただ、かなり構築レベルが上がるので、遊んでみよう!
のネタとしてやるかどうかに自分の中でまだ決断ができていない状態です、、、
個人としてはさくらVPSにVPNやらプロキシやらたてて遊んでいるので、
動画化したい気持ちはあるんですがね~
今まで ConoHa の VPS に公開 (& Basic 認証) でプロキシ立ててたんだけど、さすがに今からセットアップするなら外部インターネッツに串晒すのはちょっと怖いし、Tailscale があるならそっちだけにポート開放すればなんとかなっちゃうよな~って
— Torishima / INTP (@izutorishima) December 19, 2022
ただ、プロキシのためだけにVPSサーバーを借りるとGrcの値段と大して変わらなくなってしまうかもしれません。Grcは1000円あれば快適に使えます。
個人開発やマイクラなどのゲームも含めて、いろいろな用途があるのならVPSサーバーという選択肢もありでしょう。
serposcope 3の定期チェック
Serposcopeをローカルにインストールした場合は、PCはもちろんブラウザも起動していないとチェックされないようです。もしもそれが嫌ならVPSサーバーの導入がおすすめです。
定期チェックの期間はキーワードを追加するとき以外にも、一括で変更できるようです。
Manage Keywords > チェックボックスで選択 > Selection > Edit Check interval
serposcope 3のダウンロード・インストール
公式サイトに移動します。
Download > Just download
インストールは迷うところはありませんでした。最初にsettingをすることをおすすめします。
そのあと、プロジェクトの追加、Webサイトの追加、キーワードを追加の順番です。
serposcope 3のsetting
settingを行わないとデフォルト値が変わりません。個別に毎回設定する必要がありそうです。
たとえば、日本語に設定していないと、キーワードを追加するたびに英語から日本語に切り替える必要があって面倒です。なお、言語設定はUIを日本語化するわけではありません。検索対象を日本とするだけです。
- Default seach language:ja(Japanese)
- Default seach country:Japan
- Cron status:検索順位チェックをを自動化するか否かのチェックボックス
- Cron time:自動取得の時間(PCが起動していないとNG)
- SERP history:おそらく検索順位の履歴を何日分保存するかを指定のようです。デフォルトでは365日になっています。キーワードが1000超える場合は、もっと値を小さくしましょうとアドバイスされています。
serposcope 3のプロジェクト
どうやらプロジェクトごとにキーワードが管理されるようです。
通常1プロジェクト1サイトでよい気がしますが、同じキーワードを狙ったサイトがある場合、1プロジェクトに複数サイトをいれるとよいです。
serposcope 3でWebサイトの追加
- *.domain – サブドメインを含むドメイン全体を追跡
- domain match exact domain – 入力されたドメインのみを厳密に追跡
- URL match the exact URL – 入力されたURLと完全に一致するページのみを追跡
- Regex match a custom regex (expert) – 正規表現でカスタムのパターンにマッチするURLを追跡
recommendedと書かれていたこともあり、1番上を選びました。
https://www.ithands.dev/と入れるとエラーがでます。
Failure{id='saas.core.impl.com mon.Domain.InvalidDomainNa me', path="/}
この場合、httpsはいりません。ithands.devです。
serposcope 3で検索チェックツールが遅い
遅い理由はデフォルトで検索順位を1位~100位までチェックしているからでしょう。かなり設定をいじる必要があります(エラーのところで後述した)
ただ、設定を変えてもGRCよりserposcope 3は遅いです。ソフトウェアの作りが違うから。
キーワード数が多い場合や遅いのが嫌ならGRCを使った方がよいです。とても快適です。
serposcope 3のbacklink watch
serposcope 3ではバックリンクを監視できるようになったのですかね。
📢 Free self-hosted Serposcope 3 is available:
— Pierre Noguès (@serphacker) August 17, 2023
◆ Rank tracking
◆ Backlink monitoring
◆ And more SEO tools coming soon
Download it -> https://t.co/7fiMowkQFH pic.twitter.com/esd3yNVlYc
けど、少しだけ試したところ、ahrefsのような被リンクチェックツールとは違いました。残念ながら使えないですかね。もしかしたら勘違いしているだけかもしれませんので、気になる方は試してもいいかもです。
serposcope 3がエラーで使えない!動かない(遅い理由)
serposcope はとてもよくエラーがでます。
技術者としてひとつひとつ解決していく必要があります。技術者としてと書いたのは、プログラマ系の人じゃないとおそらく乗り越えられない気がしましたね。難易度が高くて。
楽をしたいのならGrcがおすすめです。
internal error: org.jsoup.helper.ValidationException: String must not be empty
こちらはjsoupのライブラリ関連のエラーのようです。プロキシの設定に関する見直しなどが必要そうです。
All proxies or checkers failed. Searches left: 23. Last error: "Got a captcha but no solver available" (check Settings > Logs for all errors).
いろいろな回避方法が考えれそうですが、無料の回避策は検索間隔を長めに設定するぐらいです。
CAPTCHA ソルバーとプロキシの設定にはお金がかかります。両方が必要な気もします。海外のサービスに申し込んで支払いも必要なので、なかなか面倒です。VPSサーバーも借りないといけません。
それならGrcでいいのではないでしょうか。
無料のプロキシは使い物にならないので、有料のものが必要です。Googleに対応されていておしまいです。
時間の間隔をあければCAPTCHA(画像認証)を回避できそうです。Serposcope が Google 検索結果を取得する際に、アクセス頻度が高いと Google から CAPTCHA を求められることがあります。
Setting > Scraping>Pause
デフォルトは10秒になっていましたが、10秒ではGoogleにはじかれてまともにチェックができません。30秒ぐらいにしたのですが、ぜんぜんダメでした。最低でも1分、できれば2分はあけたいです。しかし、2分ににしたら10秒の12倍の時間がかかるわけです。
最初に言っておくと時間の間隔を広げればエラーが解決するという生易しいものではありません。Googleの対応などが変わればまたエラーがでます。状況によってエラーがでたりでなかったり。
デフォルトではページ数が10となっており、10ページ100位までチェックするようです。
Grcと違って全順位を取得する形なので遅いのですよね。
1つのキーワードに1分 * 10ページ = 10分かかってしまいます。
10個のキーワードで100分です。
100個で1000分(16時間40分)です。
これに耐えられないなら高速で快適なGrcです。
ページ数を5にしたら50位までのチェックで半分の時間ですみます。
500分です。
ページ数を3にしたら30位までのチェックです。
30位*100キーワード=300分。5時間です。パソコンをつけっぱなしの人は現実的かもしれませんね。
もう少しどうにかかならないのでしょうか。
1つのプロジェクトを50キーワードぐらいにしましょう。
30位*50キーワード=150分。2時間半です。
プロジェクトを分割して10個のプロジェクトを順番に回せばいいかもしれませんね。
本格的にSeoをやりたい人には向かないかもしれません。これに耐えられないなら高速で快適なGrcです。
500円、1000円ぐらいですごく快適に使えますよ。
serposcope 3とGRCと比較!個人的な結論はどっち!?
10日ほど運用したため、結論を加筆します。
結論をいうと、APTCHA ソルバーとプロキシの設定をがっちりとやらないと快適に使えそうにありません。逆にいうとGRC並みのお金をかけて、そっち方面の技術的な知見があるエンジニアなら快適に使えるでしょう。勉強が必要でやれば解決できるのでしょうけど、個人的には他の開発に忙しいので、しばらくGRCに戻ろうかと検討しています。
GRCがとてもよくできたソフトウェアと知っているのもあります。
serposcopeは少ないキーワードなら、APTCHA ソルバーとプロキシがなくてもなんとかチェックできるかもしれません。間隔も30秒ではダメですかね。2分以上あけます。
キーワードを増やすとエラーで止まってしまいます。
Result per pages (num)を増やすという作戦はありかもしれません。
- まず、前提としてプロジェクトあたりキーワードを30個程度にして極力、分割する。プロジェクト単位で調査できるから。
- Pause 120:デフォルトの10から120(2分)に変更し、画像認証の表示を回避。2分もあける理由はGにbot判定をうけないようにするため。
- Pages 1:デフォルトの10(100位)から1に。Pages*Result per pages (num)という掛け算なので、こちらを1にしても、Result per pages (num)を30にすれば30位まで取得できます。
- Result per pages (num):デフォルトの10から30に変更し、1回で全取得できるようにする。
これで2分に1回一括で30件まで取得するという意味になります。10キーワード20分です。100キーワード200分(3時間20分)です。ちょっと長いので1プロジェクトだけ手動チェックするなんて使い方がいいところかもしれません。
WARNING !
Captcha solvers won't work if num different of 10.
Result per pages (num)を30にすると、WARNING !が表示されますが、CAPTCHAソルバーサービスを使っていなければOKです。
誤魔化ながら使っていく必要があるので、serposcope派の人は、なるべく早くCAPTCHAサービスhttps://anti-captcha.com/とVPSサーバーを申し込みましょう。
こちらの契約をすれば時間的にも快適になるでしょう。
参考になれば幸いです。
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